【キーワード】変革エージェント

変革エージェント(へんかくえーじぇんと)

チェンジエージェント(Change Agent)とも呼ぶ。

時代の変化とともに、組織は変化を迫られる。

インターネットを利用したテクノロジーの発展、リーマンショック等の国際経済による景気の影響、台湾や中国、インドをはじめとするアジアの国々の台頭と競争、業界の再編、団塊の世代退職による影響と新しい市場形成、外交問題によるビジネスへの影響、労働を担う世代の文化的または価値観の多様化、分業による専門家の増加とキャリアの複雑化、非正規雇用の増大と労働力の不足・・・

組織は、国内だけでなく海外情勢の見地からも変化への圧力を受けている。そのような中で、変えるべきものを変え、変わらないものをより強固にして、組織はサバイバルをしなければならない。

変えるべきものを変えるときに、誰がそれを担うのか。組織変革のマネジメントに責任を持って遂行に当たる者こそが、変革エージェント(変革請負人)である。

変革エージェントは、トップや管理職など組織のメンバーが担う場合もあれば、外部のコンサルタントが担う場合もある。

過去の経緯を踏まえて、より明確な価値観とビジョンを打ち出せるのは、やはり組織内でキャリアを積んできたメンバーが適当である。

このとき、内部のリソース不足から外部の力を借りることもある。外部の客観的な意見が役に立つ場合もあるのが理由である。

 

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【キーワード】組織間開発

組織間開発(そしきかんかいはつ)

Interorganizational Developmentの訳語。

組織間開発は、異なる組織・グループ間の関係を、協調的で、相互に恩恵があり、ノイズの入らないシステマチックなものへと改善する手法である。

企業等の内部にある縦割り型の部や課、グループといった組織単位は、ともすれば恣意的に、かつ、勝手に振る舞いはじめるものである。

さらに、業務上の利権または利害関係によって企業内部の組織間で非生産的な対立が起き、組織全体として業務を進めるうえで弊害が生じる。

組織間開発は、そのような異なる組織間の関係改善を行い、縦割り型組織の弊害を取り除くことを目指す変革である。

そもそも、ある組織は、他の組織に対して具体的で、主観的な認知を行う。

たとえば、営業部から見ると管理側の総務・経理といったまとまりに対しては「融通が利かず、現場のことをわかっていない。いつもがんばっているのは自分たちで、給料がもらえるのは自分たちのおかげだ」といった見方を行う。

また、管理側からすると営業部は「顧客の言われたとおりにしかできない(交渉力がない)人たちで、自分たちは柔軟に対応している」と思っている、などのパターンが当てはまる。

そのような相手への認識と自分自身に対する認識のズレによって、業務に支障が出て来ることで、組織間の対立が起きてしまい、場合によっては非生産的な関係に陥り、組織全体に悪影響を及ぼしかねない状況がしばしば見られる。

組織間開発は、他の組織に対する態度や物の見方に対する変革を促し、部門間の協調関係を改善する。

組織間の関係改善策にはさまざまな手法があり、相互の認識について明らかにし、議論を行って、解決策を見つけていく方法などが用いられる。

 

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【キーワード】広角設問法

広角設問法(こうかくせつもんほう)

Dynamic Inquiry(DI)の訳語。

『EQリーダーシップ』(2002年、ダニエル・ゴールマンほか、日本経済新聞出版社)に登場する組織開発技法のひとつ。

組織の人々が何を気にしているか、どのようなことがうまく行っているか、そのプロセスで何を得ているか、といった組織に潜む感情を明らかにする。

Dynamic Inquiryの目的は次の2つ。

  1. 組織文化やリーダーシップに関連して、組織の戦略を推進したり、さまたげたりするものが一体何であるか、コアとなるポイントを明らかにする
  2. 使命(ミッション)やビジョン、戦略目指すべき組織文化の構築、カギとなるリーダーシップの発揮について、当事者意識とコミットメント(参画)を促す

Dynamic Inquiryは雑談ではなく、重要となるポイントを絞って会話を行い、自由な回答が許される質問を用いる。

そのプロセスによって、組織の人々は「自分が見たい現実」ではなく、組織で起きている「事実」について認識を共有することにつながり、変革への組織的な第一歩が踏み出せる。

■説明元:http://redshiftleadership.org

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